年度末が近づくと、「期末予算をどう使おうか」と頭を悩ませる担当者も多いのではないでしょうか。そんな中、動画制作は残った予算を消化する方法としておすすめの方法です。
理由は本記事で詳細に説明しますが、1番は動画が長期的な資産として活用できるということです。一時的な広告費などに使うのも、もちろん選択肢の一つですが他社も同じように考え動いているタイミングでは、特に入札型のWeb広告は費用対効果が上がりにくい側面もあります。
それよりも、期末予算で動画を制作して、他社の広告出稿が落ち着いたタイミングで動画広告を検討するほうが高いコスパを期待できるでしょう。
その他にも期末予算だからこそのメリットがあります。ここから詳細に解説していきます。
なぜ動画制作が期末予算に適しているのか?
動画制作が予算消化の手段として最適な理由は下記の3つです。
- 次年度以降も活用できる資産になる
- 短納期での制作も可能
- 予算の自由度が高い
1つずつ説明します。
理由1:次年度以降も活用できる資産になる

冒頭でも触れた通り、制作した動画は、一度作れば長期間にわたって使い続けることができます。特に、会社紹介動画や製品プロモーション動画などは、営業ツールやリクルート活動で繰り返し使用でき、費用対効果が非常に高いです。
一方で汎用性の高い動画は、「必要性に迫られる」ことが少ないため、あれば便利ではあるものの優先度が上がりにくいという特徴もあります。そのため、期末予算の消化という機会に制作するというのはおすすめです。
理由2:短納期での制作も可能
動画であれば、 「年度内に納品して予算を消化しなければならない」といった急なニーズにも対応可能です。もちろん、制作する内容による部分はありますが指定された納期までに「どんな動画であれば制作できるか」というのを柔軟に提示できるのも動画制作の特徴の1つです。
特に下記は、短納期でも制作可能な動画の特徴です。
短納期で制作しやすい動画の特徴
アニメーション・モーショングラフィックス
- 尺が短い
- カット数/シーン数が少ない
- 動き(アニメーション)が比較的シンプル
実写
- 撮影場所が少ない
- 撮影場所が自社(発注側企業)オフィス
- 撮影人数が少ない
- キャスティングが不要
共通するのは「工数が少ない」ということなので、上記の様な条件を満たすものは短納期でも制作しやすいと同時に、比較的費用も抑えやすいと言うこともできます。
短納期でも制作可能な動画事例
下記に、短納期でも制作可能な事例をアニメーション・実写それぞれでピックアップしました。必ずしも前述の条件を満たすものではありませんが、ご参考ください。
アニメーション・モーショングラフィックス
実写
理由3:予算の自由度が高い
動画制作の費用は非常に幅広く設定可能です。数十万円の予算でも、アニメーションやシンプルな構成であれば十分制作できます。一方で、あまりにも膨大な予算になると、必要なスタッフの人数や調整事項が多くなってしまい逆に短い期間での制作には向かない可能性もあります。
短納期で制作可能な予算の範囲としては、数十万円〜300万円程度というのが1つの目安になるでしょう。
期末予算で動画制作を進める際のポイント

予算消化で、動画制作を行う際に気をつけるべきなのは「スケジュール」と「アウトプットのクオリティ」です。これは通常の動画制作の場合にも気をつけるべきなのですが、予算消化の場合スピード感が求められるためどうしても共通認識の形成ができないままに進行してしまうことがあります。
詳しく説明していきます。
POINT1:見積り〜発注までのスケジュールの確認
動画制作会社からの見積りは、制作内容や予算規模にもよりますが最速で打ち合わせ当日〜遅くとも1週間程度あれば提出してもらえるでしょう。
ここで注意したいのは、発注側の発注フローです。場合によっては担当者の権限で発注できることもありますがそれは稀なケースで、一番時間がかかるケースだと「経営会議での承認が必要」というものもあります。
タイミングよく経営会議が実施されても、時間の都合で動画制作の稟議の承認に至らないケースなどもあるため、事前に発注までにどのようなSTEPがあり、だれが承認するのか。時間はどれくらいかかるのかなどは把握しておく必要があります。
また、その過程で秘密保持契約書(NDA)や業務委託契約書などの締結が必要なケースもあるため、契約書の内容の確認や調整は見積り書をもらうまでの間に進めておけるとベターです。
POINT2:制作スケジュールの確認
予算消化での動画制作の場合、動画制作のスケジュールは非常にタイトになります。そのため、通常であれば発注側の社内事情に応じて、制作会社からの提出物(台本、絵コンテ、演出コンテ、動画の初稿など)の確認期間を確保しますが、予算消化での動画制作の場合は、動画制作のスケジュールありきで、社内確認を完了させなければ制作を進められないケースもあります。
そのため、制作会社から早めに制作スケジュールを提出してもらい、それに合わせて事前に社内関係者のスケジュールを抑えて、制作会社からの提出物の確認やフィードバックができる体制を整える必要があります。
POINT3:制作物のクオリティの確認
確保した予算でどの程度のクオリティの動画が制作できるのか、最終的なアウトプットのイメージを制作会社と密にすり合わせることは動画制作においては基本中の基本ですが、やはりスケジュールの都合上どうしても不十分になってしまうケースがあります。
基本的に、制作会社側はこのような制作にもなれているため、見積書や企画書など発注前の提出物にしっかりとそのクオリティについて記載することでリスクヘッジを行っています。そのため、クオリティについてトラブルになるのはどうしても発注側の担当者への説明がたりず共通認識を形成できていないケースに起こりがちです。
発注側の担当者も、年度末に向けてバタバタと忙しない日々を過ごしている中で難しいと思いますが、「どの程度のクオリティになるのか」「どのようなアウトプットになるのか」については、しつこいくらいに確認し、制作会社側からのコミュニケーションを待たずに積極的にコミュニケーションするくらいのスタンスの方が、トラブルを未然に防げる可能性は高まるでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。予算消化の手段として、動画制作はおすすめできるものですが、一方でスケジュールがタイトになりがちだからこそ通常の動画制作と比べてより注意するべきポイントもあります。
しかし、しっかり準備と対策ができれば通常の動画制作と変わらずスムーズに進行できるはずです。
もし、動画制作をご検討される場合には、ぜひcaseにもお問い合わせください。
情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
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