新卒採用 コンセプト動画 事例

「採用コンセプトを動画にしたいが、どのような表現が合うのかわからない」「他社の事例を見ながら、自社の企画の方向性を整理したい」「見た目のかっこよさだけでなく、採用目的に合った動画を作りたい」

新卒採用のコンセプト動画は、企業の価値観や世界観を伝え、学生の興味を促し、共感を生むための動画です。

一方で、実写、ドラマ、社員出演、アニメーションなど、選べる表現方法が多いため、「かっこいい動画を作りたい」という話だけが先行し、肝心のメッセージが固まっておらず、伝わりにくい動画になってしまうこともあります。

コンセプト動画の方向性を決めるうえで大切なのは、映像の見た目よりも先に「誰に、何を伝えるのか」を整理することです。本記事では、新卒採用のコンセプト動画事例を表現方法別に整理し、事例を見る際の確認ポイントや、自社の企画に落とし込む方法を解説します。

目次

結論ショートQ&A:コンセプト動画事例の活用

事例は何本程度見ればよいですか?

企画検討の段階では幅広く見ても構いませんが、制作会社へ共有する参考動画は3本程度に絞ると方向性を伝えやすくなります。

自社と違う業界の事例も参考になりますか?

参考になります。業界が異なっていても、「誠実さを伝えたい」「挑戦する姿勢を見せたい」といった採用課題や伝えたい価値観が近ければ、構成や表現方法を自社の企画に応用できます。

映像表現と採用コンセプトはどちらを先に決めますか?

まずは採用コンセプトや伝えたいメッセージを整理します。そのうえで、実写、ドラマ、アニメーションなど、内容を伝えるのに適した表現方法を選びます。

社員を出さないコンセプト動画も作れますか?

作れます。俳優を起用したドラマ形式や、アニメーション、モーショングラフィックスなどを活用すれば、社員が出演しなくても企業のビジョンや世界観を表現できます。

採用コピーがなくても相談できますか?

相談可能です。企業の価値観、採用課題、求める人物像などをヒアリングしたうえで、動画の軸となるメッセージやコピーを作成することも可能です。

新卒採用のコンセプト動画とは?

本記事では、新卒採用のコンセプト動画を「企業の価値観や世界観、目指している未来などを伝えるための動画」と定義します。仕事内容や制度を細かく説明するというよりも、学生の感情に働きかけ、企業への興味や共感を生む役割を担います。

主な活用場所は、採用サイトのトップページ、会社説明会のオープニング、採用イベント、SNS広告など比較的多くの人の目に触れる場面が想定されます。

企業をまだ詳しく知らない学生との最初の接点で使われることも多く、短い時間で「どのような会社なのか」「どういった採用コンセプトなのか」を伝えることでそこに興味・共感を示してくれた学生との接点を作り出す狙いもあります。

新卒採用のコンセプト動画事例

ここでは、新卒採用のコンセプト動画で使われる代表的な表現を、採用上の狙いとあわせて整理します。見た目の好みだけでなく、自社が学生に伝えたい内容に近いものを探してみてください。

企業のビジョンや社会的使命を伝える事例

企業が目指す未来や、事業を通じて解決したい社会課題を提示する表現です。仕事の社会的意義や、事業のスケール感を伝えたい場合に向いています。

事業に関わる現場や社会の風景を見せながら、代表者やナレーターの言葉でメッセージを伝える構成がよく使われます。壮大な表現に寄せるだけでなく、学生が自身の仕事としてイメージできる内容まで落とし込むことが大切です。

社員や仕事のリアルを通じて価値観を伝える事例

社員が働く姿や仕事への向き合い方を通じて、企業らしさを伝える表現です。社員の人柄や、職場の空気感、仕事に対する価値観へ共感してほしい場合に向いています。

作り込んだコメントだけでなく、社員同士のやり取りや仕事中の表情、現場の環境音などを取り入れると、職場のリアルな雰囲気が伝わりやすくなります。

コピーと映像美で世界観を伝える事例

印象的な採用コピーと象徴的な映像、音楽を組み合わせ、企業の世界観を強く打ち出す表現です。採用ブランドを確立したい場合や、学生が抱いている企業イメージを変えたい場合に使われます。

映像の抽象度が高くなりやすいため、採用コピーやナレーションで何を伝えるのかが重要です。映像は印象に残っても、企業からのメッセージが伝わらない状態にならないよう注意が必要です。

ドラマ・ストーリー形式の事例

学生や若手社員を主人公にして、仕事を通じた成長や葛藤を物語として描く表現です。学生に感情移入してもらい、自分がその企業で働く姿を想像してほしい場合に向いています。

俳優を起用すれば、伝えたいストーリーに合わせて人物や場面を設計できます。社員の異動や退職による影響を受けにくい点もありますが、実際の企業文化から離れた内容になると、入社後の印象とのズレが生まれるため注意が必要です。

アニメーション・グラフィックを活用した事例

企業の価値観や未来の働き方、目に見えないサービスなどを、イラストや図形の動きで表現する方法です。実写では撮影しにくい概念や、複数の事業を一つの世界観で見せたい場合に向いています。

デザインによって、親しみやすい印象にも、先進的でスタイリッシュな印象にも調整できます。企業のブランドトーンと合わせて、色使いやイラストのテイストを決めます。

表現手法適した採用課題・目的動画の特徴
ビジョン訴求型事業のスケール感や社会的意義を伝えたい事業に関わる映像、力強いメッセージやナレーション
社員・カルチャー訴求型社風や社員の人柄に共感してほしいリアルな仕事風景、社員の自然な表情や言葉
コピー・世界観重視型採用ブランドを確立・刷新したい印象的なコピー、象徴的な映像、音楽
ドラマ・ストーリー型学生に感情移入してほしい主人公の成長や葛藤を描く物語、俳優の起用
アニメーション型抽象的な価値観や未来像を視覚化したいイラスト、図形、モーショングラフィックス
※適した表現は、採用課題やターゲット、活用場所によって変わります。

事例を見るときに確認したい5つのポイント

事例を見るときは、「かっこいい」「おしゃれ」といった第一印象だけでなく、なぜその構成や表現が選ばれているのかを考えます。特に確認したいのは、以下の5点です。

誰に向けた動画か

就職活動を始めたばかりの学生向けなのか、すでに企業研究を進めている学生向けなのか、内定者向けなのかなどできるだけ視聴ターゲットを絞り込めたほうがより、精度の高い企画が可能になります。

特にコンセプト動画の場合はターゲットの心情・感情にタッチすることが求められるため、視聴ターゲットが動画を視聴する前にどの様な気持ちでいるのか?を明確にイメージすることが重要です。

何を一番伝えているか

事業の社会的意義、挑戦できる環境、社員の人柄など、その動画が最も強く伝えているメッセージを確認します。

複数の情報を並べるのではなく、中心となるメッセージが一つに絞られている動画は、視聴後にも印象が残りやすくなります。自社の動画でも、学生に何を持ち帰ってほしいのかを先に決める必要があります。

コンセプトと映像表現が合っているか

伝えたいメッセージと、映像の見せ方が合っているかを確認します。例えば、「挑戦」を伝えるならテンポや躍動感のある映像、「信頼」を伝えるなら落ち着いた色やカメラワークが考えられます。

「多様性」を掲げるのであれば、異なる職種や背景を持つ複数の社員を登場させるなど、コンセプトが映像にも表れているかを見ることが大切です。

どこで使う前提か

採用サイトのトップで再生するのか、会社説明会で大画面に映すのか、SNS広告として配信するのかを確認します。活用場所によって、適した尺、画面比率、テロップの量、音声への依存度が変わります。

採用サイトで無音再生される可能性がある動画なら、音声がなくても内容を把握できる設計が必要です。会社説明会で流す動画なら、その後の説明につながる構成になっているかも確認します。

自社で参考にできる部分はどこか

動画全体をそのまま真似するのではなく、「冒頭のコピーの入り方」「社員の自然な見せ方」「音楽のテンポ」など、要素を分けて考えます。

自社の予算や撮影環境では再現しにくい部分もあるため、「何を参考にし、何は参考にしないのか」まで整理しておくと、企画の方向性を決めやすくなります。

比較項目確認する視点
ターゲット就職活動のどの段階にいる学生へ向けた動画か
伝えている価値観動画の中心となるメッセージは何か
映像表現メッセージと演出、色、音楽、カメラワークが合っているか
活用場所採用サイト、説明会、SNSなど、どこで再生する前提か
自社への応用構成、コピー、社員の見せ方など、どの要素を参考にできるか
※表面的なテイストだけでなく、企画意図まで確認するための比較項目です。

事例から企画の方向性を整理する方法

事例を集めた後は、社内で参考にしたい点を整理し、制作会社へ具体的に共有できる状態にします。

参考動画を3本程度に絞る

社内で挙がった参考動画の中から、自社の採用課題や伝えたい価値観に近いものを3本程度に絞ります。

参考動画が多すぎると、「映像はこの動画、音楽は別の動画、構成はさらに別の動画」と要望が増え、全体の方向性がまとまりにくくなります。異なる表現を組み合わせる場合も、最も重視する動画を決めておくと判断しやすくなります。

参考にしたい要素を言語化する

選んだ動画のどこが良いのかを、「かっこいい」「おしゃれ」といった抽象的な言葉ではなく、具体的に整理します。

「冒頭のコピーの見せ方を参考にしたい」「社員の自然な表情を見せたい」「実写とグラフィックを組み合わせたい」など、要素ごとに言葉にすると、制作会社との認識のズレを減らせます。

自社の採用課題と照らし合わせる

参考動画の企画意図と、「認知を広げたい」「企業イメージを変えたい」「志望度を高めたい」といった自社の採用課題を照らし合わせます。

映像として魅力的でも、自社の課題と合っていなければ、その表現を取り入れる必要はありません。学生に残したい印象と関係のない要素は外し、企画の軸を保ちます。

整理項目記入例
参考動画名〇〇株式会社 コンセプトムービー
参考にしたい部分冒頭のテンポの良いカット割り、現場のリアルな環境音
自社に合う理由「現場の活気」を伝えたいという自社の課題と合っているため
そのまま真似しない部分全体的に暗いトーン。自社では、もう少し明るく親しみやすい印象にしたい
制作会社へ伝える要望テンポ感は参考にしつつ、色調は明るめにしたい
※参考動画ごとに整理しておくと、制作会社との打ち合わせにも活用できます。

コンセプト動画の方向性を決めるチェックリスト

制作会社へ相談する前に、以下の項目を社内で確認しておくと、企画の方向性を共有しやすくなります。すべてが決まっている必要はありませんが、決まっていることと未定のことを分けておくと打ち合わせがスムーズです。

確認項目チェック内容
ターゲット動画を見てほしい学生像や就職活動の段階は明確か
価値観採用で伝えたい価値観や中心となるメッセージを整理できているか
視聴後の印象視聴後に学生へどのような印象を残したいか言語化できているか
コンセプト採用コピーや採用コンセプトの原案があるか
出演者社員を出演させるか、俳優やアニメーションを活用するか
表現方法実写、ドラマ、アニメーションなど、候補となる表現方法があるか
活用場所採用サイト、説明会、SNSなど、動画を使用する場所が決まっているか
参考動画参考動画を3本程度に絞り、参考にしたい要素を言語化できているか
社内認識経営層、人事、広報の間で、企画の方向性を共有できているか
※企画のブレや、制作開始後の大幅な方向転換を防ぐための確認項目です。

まとめ:事例は映像の見た目だけでなく企画意図を見る

新卒採用のコンセプト動画事例を参考にする際は、「かっこいい」「おしゃれ」といった見た目だけでなく、誰に何を伝えるための動画なのかを確認することが大切です。

採用ターゲット、伝えたい価値観、動画の活用場所を整理したうえで、事例から参考にしたい要素を切り分けてみましょう。採用コンセプトと映像表現がつながっていれば、企業らしさが伝わり、学生の興味や共感を生む動画に近づきます。

「自社に合う表現がわからない」「参考動画はあるものの、どこを企画に取り入れるべきか整理できていない」という場合は、採用課題やターゲットの整理から相談できます。事例をもとに、伝えたい内容と自社に合った表現方法を一緒に検討します。、お気軽にご相談ください。

情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
是非、下のボタンからお気軽にお問い合わせください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役 / 動画制作プロデューサー】
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。

目次