モーショングラフィックス動画の制作期間は?納期の目安とスケジュールを解説

「制作にどれくらい時間がかかるのか分からない」「展示会やサービス公開に間に合うか不安」「短納期でも品質を保てるのか知りたい」——サービスの理解促進や営業での活用を考えるうえで、モーショングラフィックス動画の制作期間は気になるポイントですよね。

モーショングラフィックス動画とは、文字・図形・イラストなどのグラフィックに動きを付け、複雑な情報を視覚的に伝える動画表現です。

サービス紹介、営業資料、展示会、ウェビナー、採用、IRなど幅広い用途に活用できる一方で、構成、絵コンテ、デザイン、アニメーション、社内確認と複数の工程があるため、動画制作が初めての場合はスケジュールをイメージしにくいこともあります。

公開日から逆算せずに制作を始めると、最終確認や修正の段階でスケジュールが崩れやすくなります。

本記事では、発注前に押さえておきたい現実的な制作期間、遅れやすい要因、期間を短縮するための準備について、実務の視点から解説します。

目次

結論ショートQ&A:制作期間の目安

モーショングラフィックス動画の制作期間はどれくらいですか?

一般的には1.5〜3か月程度が目安です。企画、デザイン、アニメーション制作、社内確認までを無理なく進める期間として考えてください。

1か月以内の短納期でも制作できますか?

30秒〜1分程度で、構成と素材が固まっているシンプルな動画であれば、4〜6週間程度で対応できる場合があります。その場合は、修正回数やデザインの範囲を事前に決めておく必要があります。

制作期間が長くなる主な原因は何ですか?

構成が固まっていないこと、途中でデザインの方向性が変わること、ナレーション原稿の確定が遅れること、確認者が多いこと、支給素材が不足していることなどが主な要因です。

展示会やサービス公開に間に合わせるには、いつ相談すべきですか?

公開日が決まっている場合は、遅くとも2か月前までに相談するのが目安です。2〜3分の説明動画や、デザイン・アニメーションの作り込みが多い動画では、3か月前の相談をおすすめします。

1. モーショングラフィックス動画の制作期間はどれくらい?

最初に押さえておきたいのは、制作期間は動画の尺だけで決まるものではないという点です。

構成の複雑さ、デザインの作り込み、ナレーションの有無、社内の確認体制まで含めて判断する必要があります。無理のない納期を設定することが、品質とコストの両方を守ることにつながります。

1-1. 一般的な制作期間は1.5〜3か月程度

標準的な制作期間は1.5〜3か月程度です。企画・構成、絵コンテ、デザイン、アニメーション、初稿確認、修正、納品という順序で進めると、この程度の期間が必要になります。社内で複数回の確認が必要になるBtoB案件では、2か月前後を基本的な目安として考えるとよいでしょう。

1-2. 短尺・シンプルな動画なら4〜6週間程度も可能

30秒〜1分程度で、伝える要点が1つに絞られている動画であれば、4〜6週間程度で進められる場合があります。既存のロゴ、ブランドガイドライン、サービス画面、営業資料などを早い段階で共有できることが条件です。ただし、短納期で進める場合は、初稿提出後に構成やデザインの方向性を大きく変更することが難しくなります。

1-3. 作り込みが必要な場合は2〜3か月以上見ておくと安心

オリジナルイラスト、複雑な図解、複数のサービス画面、細かなアニメーション、ナレーション収録などを伴う場合は、2〜3か月以上を見込んでおくと安心です。特に採用、IR、複雑なSaaSの説明動画では、情報の整理や社内承認にも時間がかかります。限られた尺のなかで何を伝えるかだけでなく、何を伝えないかまで整理することが重要です。

2. 制作期間が決まる主な要因

制作期間を左右する要因は、動画の尺だけではありません。発注側で事前に整理できる項目も多いため、まずは全体像を確認しておきましょう。

要因期間への影響発注前の対策
動画の尺長くなるほどシーン数と工数が増える要点を絞り、必要なら複数本に分ける
構成・シナリオ情報整理に時間がかかると全工程が後ろ倒しになる伝える順番と優先順位を決める
デザイン・イラスト新規制作が多いほど制作期間が延びるブランド資料と既存アセットを共有する
動きの細かさ演出が複雑なほど調整工数が増える参考動画で目指す表現を共有する
ナレーション原稿確定・手配・収録の工程が追加される原稿と収録日を早めに確定する
社内確認確認者が増えるほど承認待ちが長くなる確認者と期限を固定する
支給素材素材不足はデザイン作業の増加につながるロゴ・写真・画面を一覧化して渡す

※影響の大きさは一般的な傾向です。実際の制作期間は、案件ごとの要件、確認体制、素材の状態によって前後します。

2-1. 動画の尺

尺が長くなるほど、台本、画面数、デザイン、アニメーション、確認箇所が増えます。1本の動画を長くするよりも、用途に合わせて30秒〜1分の動画を複数本制作した方が、営業や展示会で使いやすい場合もあります。

2-2. 構成・シナリオの作り込み

構成は、動画全体の設計図にあたります。誰に何を伝え、視聴後にどのような行動を取ってほしいのかが決まらなければ、絵コンテ以降の作業へ進めません。最初の打ち合わせで目的と情報を伝える順番について合意しておくことが、制作をスムーズに進めるポイントです。

2-3. デザインやイラストの複雑さ

既存のブランドガイドラインやイラストを活用する場合と、動画独自の世界観から設計する場合では、必要な期間が異なります。完全オリジナルのデザインは他社との差別化につながりますが、その分、基準となるデザインやキーとなる画面について合意する時間を確保する必要があります。

2-4. アニメーションの動きの細かさ

グラフやテロップを滑らかに見せる基本的な動きと、キャラクターの細かな演技や複雑な画面転換では、制作に必要な工数が異なります。動きの密度や表現の方向性を決める際は、参考動画を2〜3本共有すると、制作会社と認識を合わせやすくなります。

2-5. ナレーション収録の有無

ナレーションを入れる場合は、原稿の確定、ナレーターの手配、収録、音声編集といった工程が加わります。また、収録した音声に合わせてアニメーションの長さを調整するため、原稿の変更が遅くなるほど、後工程への影響も大きくなります。

2-6. 社内確認・修正回数

社内確認では、誰が最終的な判断をするのかを明確にしておくことが重要です。複数の部門から個別に修正指示が出ると、内容が重複したり、意見が食い違ったりして、調整に時間がかかります。社内の意見をまとめたうえで、制作会社へ一括して返す運用が適しています。

2-7. 素材支給の有無

ロゴ、サービス資料、製品写真、画面キャプチャ、ブランドカラーなどが揃っているほど、初期工程は進めやすくなります。素材の使用権限や、最新版かどうかについても、制作に着手する前に確認しておきましょう。

3. 制作工程とスケジュール

モーショングラフィックス動画は、複数の工程を順番に積み上げて制作します。基本的には、前の工程で内容が承認されてから、次の工程へ進みます。それぞれの工程を把握しておくと、どの段階に余裕を持たせるべきか判断しやすくなります。

工程期間の目安主な内容
ヒアリング・要件整理1週間程度目的、ターゲット、用途、尺、公開日、予算を確認
構成・シナリオ作成1〜2週間程度伝える内容の整理、台本作成、訴求順の決定
絵コンテ・デザイン作成1〜2週間程度画面構成、トーン、イラスト、デザイン設計
ナレーション収録3営業日〜1週間程度原稿確定、手配、収録、音声編集
アニメーション制作2〜4週間程度動き付け、BGM、効果音、仮編集
初稿確認・修正1〜2週間程度社内確認、フィードバック、修正対応
最終納品2〜3営業日程度書き出し、納品形式の調整、データ共有

※期間は、1〜2分程度の一般的なサービス紹介動画を想定した目安です。工程を並行して進められるかどうか、ナレーションの有無、確認回数などによって増減します。

3-1. ヒアリング・要件整理

最初に、動画の目的、視聴者、使用場所、公開希望日、想定尺を整理します。ここで「サービスを理解してほしい」のか、「商談につなげたい」のかといった目的を定めることで、動画制作の軸が決まります。

3-2. 構成・シナリオ作成

構成・シナリオ作成は、伝えたい情報を視聴する順番に整理する工程です。情報を詰め込むのではなく、課題、解決策、根拠、視聴後の行動という順序で整理すると、短い尺でも内容が伝わりやすくなります。

3-3. 絵コンテ・デザイン作成

絵コンテは、各場面でどのような情報を見せるかを確認するための資料です。デザイン工程では、色、書体、図解、イラスト、サービス画面の見せ方などを決めます。デザインの方向性は後の工程に大きく影響するため、この段階で丁寧に認識を合わせます。

3-4. ナレーション収録

ナレーションを使用する場合は、収録前に原稿を確定します。声の印象、性別、読み方、専門用語のアクセントなども事前に共有しておくと、再収録を防ぎやすくなります。また、音声が聞こえない環境でも内容が伝わるよう、テロップをどこまで入れるかもこの段階で判断します。

3-5. アニメーション制作

デザインと絵コンテが固まった後に、実際の動きを付けていきます。アニメーション制作は、単に画面内の要素を動かすだけの作業ではありません。視聴者が情報を読む順番や、内容を理解しやすい速度を調整する工程でもあります。細かな動きを増やすほど、制作だけでなく確認や修正にも時間がかかります。

3-6. 初稿確認・修正

初稿では、構成、デザイン、アニメーション、テロップ、音声などを確認します。フィードバックは、「何秒付近のどの画面を、どのように変えたいか」という形でまとめると、制作会社へ意図が伝わりやすくなります。具体的な指示ほど、修正回数や進行の負担を抑えられます。

3-7. 最終納品

最終承認後に、Web掲載用、展示会用、SNS用など、使用する場所に合わせた形式で動画を書き出します。公開先の仕様、画面比率、字幕の有無、ファイル形式は、要件整理の段階で確認しておくと、納品時の追加対応を防げます。

4. 尺別に見る制作期間の目安

動画の尺が長くなるほど、構成や画面数が増え、確認する範囲も広くなります。費用と制作期間の両方を踏まえ、用途に合った尺を選ぶことが大切です。

動画の内容制作期間の目安向いている用途
30秒〜1分の短尺動画4〜6週間程度SNS、広告、展示会のアイキャッチ
1〜2分のサービス紹介動画1.5〜2か月程度LP、営業資料、商談、ウェビナー
2〜3分の説明動画2〜3か月程度複雑なサービス説明、採用、IR、ブランディング
複数本・シリーズ動画3か月以上複数サービス、複数用途、キャンペーン展開

※上記は、企画から納品までの期間の目安です。撮影を伴う場合や、制作内容の追加、社内承認の進め方によって、必要な期間は変わります。

4-1. 30秒〜1分程度の短尺動画

訴求する内容を1つに絞った短尺動画は、比較的短い期間で制作しやすい形式です。展示会で来場者の目を引く動画、SNS広告、営業資料の導入などでは、冒頭の数秒でサービスの価値を伝える設計が重要です。

4-2. 1〜2分程度のサービス紹介動画

サービスが解決する課題、仕組み、導入するメリットを伝える場合は、1〜2分程度が使いやすい尺です。LP、商談、ウェビナーなどで利用されることが多く、構成と図解の分かりやすさが、動画の理解度を左右します。

4-3. 2〜3分程度の説明動画

複雑なプロダクト、採用メッセージ、IR情報などを扱う場合は、2〜3分程度が目安です。伝える情報が多いからこそ、制作の初期段階で情報を整理し、絵コンテの内容について丁寧に合意する必要があります。

4-4. 複数本・シリーズ動画

サービス別、業界別、営業フェーズ別に複数の動画を制作する場合は、共通のデザインルールを先に決めると効率が上がります。動画を1本ずつ個別に制作するよりも、企画やデザインを共通化し、複数本を並行して管理する方が、品質と進行を安定させやすくなります。

5. 制作期間が延びやすいケース

納期が遅れる原因の多くは、アニメーション制作そのものではなく、制作の前提条件が固まっていないことにあります。発注側で調整できるポイントもあるため、期間が延びやすいケースをあらかじめ確認しておきましょう。

5-1. 伝える内容が整理できていない

伝えたい機能やメリットが多すぎると、台本や構成が固まりにくくなります。動画の目的に対して優先度が低い情報は営業資料やWebページへ回し、動画では最も重要なメッセージに絞ることが大切です。

5-2. 社内確認者が多い

マーケティング、営業、法務、経営層など、複数の部門が確認する案件では、承認待ちが発生しやすくなります。確認窓口を1人に定め、各部門の意見を社内で集約してから制作会社へ返す仕組みを整えておく必要があります。

5-3. サービス画面や資料の差し替えが多い

サービス画面の更新や営業資料の改訂が続くと、画面キャプチャやテロップの差し替えも連鎖して発生します。サービスのリリース予定を制作会社と共有し、動画に使用する画面をいつ確定するのか決めておくことが重要です。

5-4. デザインの方向性が途中で変わる

初稿の提出後に「もっと親しみやすくしたい」「より高級感を出したい」と方向性が変わると、デザインとアニメーションの両方を見直す必要があります。制作の初期段階で参考動画、ブランド資料、競合と差別化したいポイントを共有し、方向性を合わせておきましょう。

5-5. ナレーション原稿の確定が遅れる

ナレーション原稿は、音声収録だけでなく、各画面を表示するタイミングにも影響します。原稿の修正が続くと、動画全体の長さも変わります。社内での原稿確認は早めに進め、ナレーション収録前に確定させることが基本です。

6. 制作期間を短縮するために発注側ができること

制作期間を短縮することは、制作会社の作業を急がせることではありません。制作に必要な判断や素材の準備を前倒しし、手戻りを減らすことが重要です。ここでは、発注前から取り組める5つの準備を紹介します。

6-1. 目的と使用場所を先に決める

動画の目的を、「展示会で来場者に足を止めてもらう」「商談でサービスの仕組みを理解してもらう」といった形で具体化します。使用する場所が決まると、動画の尺、画面比率、字幕、音声の必要性まで判断しやすくなります。

6-2. 伝えたい内容を整理しておく

サービス資料や営業資料を共有し、「動画で必ず伝えたいこと」と「補足資料に回せること」を分けておきましょう。情報の優先順位が明確であるほど、構成の検討や社内合意を早く進められます。

6-3. ロゴやサービス資料などの素材を用意する

ロゴのAIデータ、ブランドガイドライン、写真、画面キャプチャ、製品資料などを初回の打ち合わせから共有できると、デザイン工程を短縮できます。素材が最新版であるか、動画内で使用する権利に問題がないかについても確認しておくと、後の工程で制作が止まることを防げます。

6-4. 確認者と確認期限を決めておく

各工程で誰が内容を確認し、いつまでに回答するのかを決めます。たとえば、「絵コンテは3営業日以内、初稿は5営業日以内」と具体的な期限を設定すると、全体のスケジュールを管理しやすくなります。

6-5. 修正範囲を明確にする

誤字、表現、色、画面の差し替えといった部分的な修正と、構成そのものを変更する修正は区別して考える必要があります。大幅な変更が発生した場合の費用やスケジュールへの影響を事前に確認しておくことが、短納期の案件では特に重要です。

7. 短納期で制作する場合の注意点

公開日が迫っている場合でも、条件によっては短納期で制作できます。ただし、すべての工程を同じように短縮できるわけではありません。納期を優先する場合は、動画の目的と表現の優先順位を明確にすることが前提になります。

7-1. すべての工程を短縮できるわけではない

要件整理、初期デザインの確認、最終承認などには、一定の時間が必要です。制作側の作業時間を増やしても、発注側の社内確認に必要な時間まで短縮できるとは限りません。公開日から逆算し、最初に確認期間を確保しておくことが大切です。

7-2. 構成やデザインの大幅変更は難しくなる

短納期の制作では、構成確定後の大幅な変更が大きなリスクになります。変更が必要になった場合は、納期、費用、品質のうち、どの条件を調整するのか判断しなければなりません。無理なく進行するためにも、初期段階での合意が重要です。

7-3. ナレーションや複雑な動きは調整が必要

ナレーターの手配、収録、再収録には日程調整が必要です。複雑なキャラクターアニメーションや3D表現も、制作と確認に時間がかかります。短納期で進める場合は、テロップを中心とした構成や、既存のデザイン素材を活用する方法も検討しましょう。

7-4. 公開日が決まっている場合は早めに相談する

展示会、サービスリリース、ウェビナーなどの日程が決まったら、動画の内容が完全に固まる前でも制作会社へ相談してください。期限から逆算し、現実的な尺、表現方法、確認回数を検討できます。早い段階で相談するほど、選べる制作方法も増えます。

8. 制作会社に相談する前に整理しておきたいこと

相談前に、動画の内容をすべて決めておく必要はありません。ただし、公開日と制作目的だけでも共有できれば、制作会社は概算の期間や進め方を提案しやすくなります。以下の項目を整理しておくと、初回の打ち合わせを具体的に進められます。

  • 公開希望日:展示会、商談会、ウェビナー、リリースの固定日を共有する
  • 動画の用途:LP、営業資料、展示会、SNS、採用のどこで使うかを決める
  • 想定尺:30秒、1分、2分といった希望を仮置きする
  • 伝えたい内容:視聴者に理解してほしい要点を優先順位付きで整理する
  • 支給できる素材:ロゴ、写真、資料、UI画面、ブランドガイドラインを一覧にする
  • ナレーション:有無、声のイメージ、原稿の担当を決める
  • 社内確認フロー:確認者、最終決定者、期限を決める
  • 修正方針:確認回数と大幅変更の扱いを決める
  • 納品形式:横長、縦長、字幕、ファイル形式を確認する

公開希望日は、スケジュールを設計する際の出発点です。用途と想定尺が分かれば、必要な構成や納品形式を絞り込めます。また、伝えたい内容と支給素材が揃っているほど、企画やデザインの工程もスムーズに進みます。

8-1. 公開希望日

公開希望日を決める際は、展示会への搬入日、LPの公開日、広告配信の開始日なども含めて設定してください。動画の納品日と公開日を同日にせず、最終確認や差し替えに対応できる予備日を確保しておくと安心です。

8-2. 動画の用途

展示会で放映する場合は、音声が聞こえなくても内容を理解できる設計が必要です。商談で使う場合は、営業担当者が補足しやすい構成が向いています。用途を先に決めることで、適切な情報量や見せ方を判断できます。

8-3. 想定尺

尺は企画段階で調整できますが、まずは30秒、1分、2分のどれに近いかを仮に決めておきましょう。想定尺が分かれば、見積もりや制作期間の精度も上がります。

8-4. 伝えたい内容

最初の打ち合わせでは、完成した台本を用意する必要はありません。サービスが解決する課題、解決方法、導入メリット、実績などを箇条書きで共有できれば十分です。制作会社と優先順位を整理することで、動画の骨子が定まります。

8-5. 支給できる素材

ロゴ、商品写真、サービス画面、営業資料、ブランドガイドラインなどの有無を確認します。使用できる素材が分かれば、新たに制作する必要がある範囲と、それにかかる期間を早い段階で見積もれます。

8-6. 社内確認フロー

誰が各工程を確認し、誰が最終的に承認するのかを明確にします。確認フローが整っているほど、制作会社も精度の高い納期を提示しやすくなります。安定したスケジュールで進めるためにも、確認者と回答期限を事前に決めておきましょう。

9. よくある質問

30秒動画なら短納期で作れますか?

構成と素材が確定していれば、4〜6週間程度を目安に進められます。ただし、短尺であっても、新規デザインや複雑なアニメーションを多く取り入れる場合は、より長い制作期間が必要です。

ナレーションを入れると制作期間は延びますか?

ナレーションを入れない場合と比べると、制作期間は長くなります。原稿の確定、ナレーターの手配、収録、音声に合わせたアニメーションの調整が加わるため、3営業日〜1週間程度の余裕を見込んでください。

社内確認が多い場合、どれくらい余裕を見ればよいですか?

絵コンテと初稿の確認には、それぞれ最低でも3〜5営業日程度を設定するとよいでしょう。複数部門の確認が必要な場合は、社内の意見を集約する担当者も決めておくことが大切です。

素材を支給すると制作期間は短くなりますか?

短縮できる場合があります。ロゴ、ブランド資料、写真、画面キャプチャなどが揃っていれば、新規に制作する素材や確認作業を減らせます。

複数本をまとめて制作すると期間は長くなりますか?

全体の制作期間は長くなりますが、共通のデザインや構成ルールを先に設計すれば、1本ずつ個別に制作するよりも効率的に進められます。完成した動画から順番に納品する分割納品の計画も立てやすくなります。

10. まとめ:公開日から逆算してスケジュールを組む

モーショングラフィックス動画の制作期間は、一般的に1.5〜3か月程度が目安です。30秒〜1分の短尺動画で、構成、素材、確認体制が整っていれば、4〜6週間程度で進められる場合もあります。一方で、情報量の多い説明動画や、デザイン・アニメーションの作り込みが多い動画では、2〜3か月以上を確保するのが現実的です。

大切なのは、公開日から逆算し、企画、デザイン、確認、修正に必要な時間をあらかじめ確保することです。短納期であること以上に、伝える内容や確認体制が曖昧なことが、スケジュールの遅れにつながります。目的、用途、想定尺、支給素材、確認者を整理してから相談することで、無理のない制作スケジュールを組みやすくなります。

弊社では、公開日と事業目的から逆算し、企画から制作、納品まで一貫して支援しています。展示会、サービスリリース、営業開始日などが決まっている場合は、動画の内容が完全に固まる前でもご相談ください。納期内に実現できる範囲と優先順位を整理し、目的に合った動画制作をご提案します。

情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
是非、下のボタンからお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役 / 動画制作プロデューサー】
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。

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