プロがおすすめする、絶対に見ておくべき新卒採用向け密着動画事例5選

本記事では数多くの密着動画の制作に携わったことのある筆者が、「密着動画として優れている事例」をピックアップしながら、各社のインタビュー動画の狙いやポイントなども踏まえて紹介します。

目次

よくあるQ&A

密着動画のメリットは?

1.実際に業務に限りなく近い様子を学生に見せることができる

2.実際に業務に従事している人のリアルな声を届けることができる

3.採用説明会に参加してもらうことの難しい、先輩社員やエース社員の方を動画を通して学生さんに見てもらうことができる、話を聞いてもらうことができること。

密着動画の制作費は?

制作する内容によって変動しますが、¥800,000〜¥2,000,000の幅で制作されることが多いです。

インタビュー動画の制作期間は?

通常は1.5-2ヶ月程度を見込むことが多いです。

密着動画のメリット

新卒採用向けに密着動画の制作を検討する際のメリットとしては大きく下記の3つが挙げられます。

  1. 実際の業務に限りなく近い様子を、学生に見せることができる
  2. 実際に業務に従事している人のリアルな声を届けることができる
  3. 先輩社員やエース社員による魅力づけが可能

実際の業務に限りなく近い様子を、学生に見せることができる

密着動画は、いわゆるドキュメンタリー動画のように取材対象となる社員の方に1〜複数日密着して仕事の様子を撮影しながら本人や上司、お客様へのインタビューを交えて動画を構成するため、採用動画の中ではもっとも実務に近い様子を学生に見せることができると言えます。撮影に協力してもらうための段取りや調整はその分大変ですが、筆者の経験上、一度制作して学生にみてもらうとやはりかなり反応が良いため、継続的に制作されるケースがほとんどです。

業務に従事している人のリアルな声を届けることができる

業務内容や、やりがい、キャリアステップなどは採用担当者が学生に説明することもできますが、学生側の視点にたつとやはり実際にその業務に従事している人の声を聞きたいですよね。

もちろん、パンフレットや採用サイトなどで訴求することも可能ですが、やはりその人自身が話している様子を見ることができる動画のほうがより強く・印象的に訴求できるという点は、動画ならではのメリットだと言えます。

先輩社員やエース社員による魅力づけが可能

採用説明会において、先輩社員の声を聞きたいというのは学生からのニーズが高い一方ですべての説明会に参加してもらうことは難しいため、動画で代替するというのは、採用動画を制作する背景としても多いです。

特に、実際に活躍しているエース級の社員となると、日々の業務で忙しく頻繁に説明会に参加してもらうというのは現実的ではありません。また、複数の先輩社員に説明会ごとに交代しながら参加してもらうと、話すのが上手い人やそうでない人などで説明会ごとに「ムラ」ができてしまいます。

その点、密着動画であれば、「一番学生に見て欲しい人、話を聞いて欲しい人」に出演してもらうことで限られたリソースをフル活用することが可能になります。

学生への魅力づけという点はもちろん、より高いレベルで働くひとに出演してもらうことで、より視座の高い学生に対する有効なアプローチにもなりえます。

双日株式会社|Sojitz Corporation

【動画のトーン】
自然光を活かした明るめのトーン。インタビューの語り口は落ち着いて入るものの力強い。

【動画の構成・内容】
女性社員の方の1日の仕事の流れを紹介しており、仕事のやりがいやキャリアなどについてはこの動画では触れられていません。

【想定される動画の役割・狙い】
・実際に働いたときの「流れ」をより具体的にイメージしてもらう
・女性からのエントリーを増やす
・動画の雰囲気から、社風を伝える

【動画全体についての感想・考察】
動画全体の雰囲気や、出演者の語り口からとても力強く仕事に向き合う人を求めているということが伝わってきます。動画に登場する上司の方なども含めて快活な人が多そうだなというイメージが伝わってくるのは、おそらく動画を通して社風を伝えるという狙いもあるのではないでしょうか。

佐川グローバルロジスティクス株式会社:拠点責任者

【動画のトーン】
落ち着きのある、少し暗めの動画の色味。インタビューのトーンやインタビューの語り口も落ち着いたトーン。

【動画の構成・内容】
1日の仕事の流れを追いながら、業務内容や業務を通して成長したこと、やりがいなどにも触れながら業務をより立体的に伝えている。

【想定される動画の役割】
・より具体的な「働くイメージ」の情勢
・数多くの従業員をマネジメントすることの魅力・大変さを伝える
・中長期的なキャリアイメージの醸成

【動画全体についての感想・考察】
動画に登場するのは、10年の社員の方で採用動画の主人公としては長いキャリアを重ねた方でした。物流の拠点責任者という、多くの従業員をマネジメントしながら責任の重い仕事をするということの魅力を伝えつつも、すぐにそのような仕事ができるわけではないという現実をバランスをとりながら表現しています。

株式会社FUJI:機械設計職

【動画のトーン】
色味としては少し明るめのトーン。インタビューの語り口は強く、ナレーションのトーンも軽快。

【動画の構成・内容】
1日の流れを追う、という全体構成。ナレーションで業務内容について補足・説明しながらインタビューで女性ならではのキャリアイメージや、仕事のやりがいなどにも触れています。

【想定される動画の役割】
・女性×機械設計という、ロールモデルが少ない領域で活躍している社員の様子を伝えることで、「働きやすさ」を伝える
・女性のエントリーを増やす
・仕事、会社の魅力を伝える

【動画全体についての感想・考察】
出演されている方の雰囲気や、画のトーン、登場している女性社員の方の快活で力強いインタビューから機械メーカーという一般的にはあまり知られていない業界ではあるものの、地味・暗いというイメージではないということを伝えたいのではないかという狙いを感じました。全体を通して非常に綺麗な画で、丁寧に撮影された様子も見てとれます。

株式会社リコー:営業職

【動画のトーン】
全体的に落ち着いた優しいトーン。要所で敢えて、カメラを手持ちに切り替えるなど、優しい雰囲気づくりを感じる。

【動画の構成・内容】
1日の流れを追うという全体構成ではあるものの、お客様先への訪問や仕事への取り組み・考え方など業務を立体的に伝えています。また、後輩社員からの印象なども盛り込まれており、「密着動画」としては情報量が多く、丁寧に作り込まれています。

【想定される動画の役割】
・会社の雰囲気を伝える
・営業職の「ノルマ」「売り込み」の印象の払拭
・お客様にも出演してもらうことによる、よりリアルな業務イメージの醸成

【動画全体についての感想・考察】
丁寧でやわらかい、というのが動画を視聴しての一番強い印象でした。OA機器・事務機器の営業というと筆者自身も営業職がかなり強い仕事というイメージでしたが、良い意味で覆されました。おそらく同じような印象を学生さんも持つのではないかと思います。採用動画として、非常に良い仕上がりになっており参考事例としては最適な動画だと感じました。

株式会社ワコール:営業職

【動画のトーン】
白を基調としつつ、明暗のコントラストやボケ味を強めにすることで、アパレルブランドっぽいおしゃれ・洗練された雰囲気を作り出している。

【動画の構成・内容】
営業職の女性の1日に密着するという構成。ワコールという、認知されたブランドではあるものの、「営業職」となるとどのような仕事をするのかイメージがつきにくいですが、テロップなどでフォローしながらその点をうまく説明・表現しています。

【想定される動画の役割】

・業務内容の理解促進
・幅広い業務に携わることができる、魅力の訴求
・中途社員を登場させることで、中途入社を検討している層へのアプローチ

【動画全体についての感想・考察】
動画に登場されているのは、中途社員の方でアパレルブランドらしい、洗練された雰囲気を持つ女性社員の方でした。採用動画ではあるものの、「どう見られるか」を強く意識されているというのが動画全体を通しての印象です。一方で親しみやすいテロップのデザインで視聴者の心情にも寄り添っており、丁寧に制作されているのもポイントだと感じました。

最後に

採用向けの密着動画は、出演者の方のスケジュールを押さえることはもちろん関係各所への調整なども必要になるため、比較的制作工数が大きくなりやすい動画です。

一方で、視聴者(採用ターゲット)が知りたい情報を多く盛り込むことができるという側面もあります。動画全体のトーンやインタビューの内容、人選などあらゆる「一部」が集結して全体を作り上げるため、細部にこだわり抜くかどうかで、同じ制作費でも完成度は大きく変わります。

採用活動における動画の活用についてお考えであれば、ぜひお手伝いをさせてください。

情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
是非、下のボタンからお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役 / 動画制作プロデューサー】
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。

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