新卒採用向け、インタビュー動画の制作費|何にいくら必要なのか?プロが解説

本記事では数多くの採用向けのインタビュー動画の制作に携わったことのある筆者が、「新卒採用向けのインタビュー動画の制作費」について、できるだけ具体的に、何にいくら必要なのか。制作費の相場感や、その内訳・条件の違いを、実際の制作経験をもとに徹底解説します。

目次

よくあるQ&A

インタビュー動画の制作費は?

制作する内容によって変動しますが、¥300,000〜¥1,000,000の幅で制作されることが多いです。

インタビュー動画のメリットは?

1.採用説明会に参加してもらうことの難しい、先輩社員やエース社員の方を動画を通して学生さんに見てもらうことができる、話を聞いてもらうことができること。

2.実際に業務に従事している人のリアルな声を届けることができる

3.実際に業務に従事している様子を見せることができる

インタビュー動画の制作期間は?

取材対象者や、インタビュー内容が決まっていれば、最短3週間程度でも制作可能ですが、通常は1.5ヶ月程度を見込むことが多いです。

新卒採用向けインタビュー動画の制作費

早速結論ですが、新卒採用向けのインタビュー動画の制作費は概ね¥300,000〜¥1,000,000くらいの幅で制作されることが多いです。

制作費の幅が大きいですが、安いには安いなりの・高いには高いなりの理由があります。

¥300,000の場合の制作条件

ミニマムな制作費である30万円での制作の場合、どのような制作条件になるかを書き出してみました。

  • 制作本数:1本
  • 動画の長さ(尺):〜5分程度
  • BGM:あり
  • 撮影:準備、撤収含めて3−4時間程度
  • スタッフ:ディレクター・カメラ・音声をワンオペで実施
  • ロケハン(撮影場所の下見):無しの可能性が大きい
  • インタビュアー:発注側の企業で担当

基本的には、撮影現場の制作スタッフは1名多くても2名でかつ短時間で撮影が可能な範囲での制作になる可能性が大きいです。
また、上記の制作条件から考えると、

撮影場所が1−2箇所、撮影対象が1−2名、カメラは1−2台、インサートカット(インタビューの合間に挿し込むイメージシーン)などは撮影できない可能性あり。

という、かなりシンプルなインタビュー動画になることが想定されます。

ただし、だからといってクオリティが低くなるということではなく、例えば下記のようなインタビュー動画も1本だけ制作するということであれば条件に当てはまると考えられます。

※下記の動画が30万円で制作されたということではありません。

¥1,000,000の場合の制作条件

では、制作費が100万円になると、どれくらい条件が変わるでしょうか。

  • 動画の長さ(尺):〜5分程度
  • BGM:あり
  • 撮影:準備、撤収含めて1−2日
  • スタッフ:ディレクター1名、カメラマン1名、照明1名、アシスタント1−2名、音声1名の合計4−6名
  • ロケハン(撮影場所の下見):実施する
  • インタビュアー:発注側の企業で担当or制作側で担当

また、上記の条件から考えると

撮影箇所は3〜5箇所程度でも可能、撮影対象人数は動画の構成次第で柔軟に対応可能、カメラは2〜3台で、

・数多くの出演者に出てもらう
・出演者1人ごとのインタビュー動画を複数本制作する
・演出を凝らしたインタビュー動画にする:ex 照明を活用して印象的なシーンを撮影、暗所での撮影など。

など、制作の幅がかなり広がります。例えば、先ほど紹介したようなインタビュー動画を複数本制作したり、下記のような企画・演出を施した動画の制作も選択肢に入ります。

インタビュー動画の見積りの費目

ざっくりとした制作費や制作条件については、先ほど説明しました。では、細かい費目としてはどのような費目・費用になるでしょうか。

¥300,000の場合の費目と費用

制作会社や、制作内容によって変動するのはもちろんですが、例えば下記のような費目・費用になることが想定されます。
ポイントとしては、先ほど例示したような非常にシンプルなインタビュー動画になるため、いわゆる「企画費」という項目がないこと。
また、そのため場合によっては「どのようなことを聞きたいか、話してほしいか」なども発注側で固めておく必要が出てくる可能性もあります。

  • 進行管理費:¥60,000
  • ディレクション費:¥80,000
  • 撮影費:¥70,000
  • 編集費:¥60,000
  • 車両費:¥20,000
  • 制作雑費:¥10,000

なお、制作条件は先ほどと同様に下記とします。

  • 制作本数:1本
  • 動画の長さ(尺):〜5分程度
  • BGM:あり
  • 撮影:準備、撤収含めて3−4時間程度
  • スタッフ:ディレクター・カメラ・音声をワンオペで実施
  • ロケハン(撮影場所の下見):無しの可能性が大きい
  • インタビュアー:発注側の企業で担当

¥1,000,000の場合の費目と費用

30万円の場合と比べると費目・費用ともに増えていることがわかります。

こちらもやはり制作内容に応じて変動しますが、30万円の場合と比べるとできることが増え、また制作現場で多少のイレギュラーが発生しても、柔軟に対応してクオリティを担保することも可能になります。

  • 進行管理費:¥130,000
  • 企画構成費:¥120,000
  • ディレクション費:¥150,000
  • 撮影費:¥100,000
  • 音声費:¥60,000
  • 照明費:¥150,000
  • アシスタント費:¥40,000
  • 編集費:¥150,000
  • 車両費:¥30,000
  • 制作雑費:¥20,000
  • ロケハン費:¥30,000

なお、制作条件は先ほどと同様に下記とします。

  • 動画の長さ(尺):〜5分程度
  • BGM:あり
  • 撮影:準備、撤収含めて1−2日
  • スタッフ:ディレクター1名、カメラマン1名、照明1名、アシスタント1−2名、音声1名の合計4−6名
  • ロケハン(撮影場所の下見):実施する
  • インタビュアー:発注側の企業で担当or制作側で担当

動画の制作費の多くは「人件費」

お客様からよく聞かれる質問として、「動画って、なににお金がかかるのですか?」というものがあります。

これについては、そのほとんどが「人件費」です。

・動画制作のプロジェクトマネジメントをする人
・企画を考える人
・ディレクションする人
・撮影する人
・音声を収録する人
・照明をあてる人
・編集する人

…などなど。関わる人が増えれば増えるほど、当然ですが人件費は嵩んでいきます。

もちろん、その分できることが増え、動画のクオリティも上がっていきます。

また、動画のクオリティを上げるためだけではなく、制作進行中におきる様々なイレギュラーへの対応の可否も制作費によって変わります。

クオリティだけではなく、制作進行の安定性の担保という意味合いもある

動画の制作費が上がることによるメリットはクオリティが上がるだけではなく、イレギュラー対応の幅が増えることによる安定性の担保という点も挙げられます。

例えば、前述の100万円の場合の条件としては入っている「ロケハン」もそうです。

ロケハンを行うかどうかで、制作スタッフは現場の状況を把握することができるため、「もしかしたらこういう事が起きるかもな」を想定して準備することができます。

制作費が30万円の場合では、ロケハンを実施するための稼働工数を抑えることも、ロケハンの結果準備できることも難しくなってしまうため「出たとこ勝負」になってしまうこともあります。

あわせて読みたい

新卒採用向けのインタビュー動画の中で、比較的新しい事例をもとにそれぞれの動画の構成や狙いなどを解説しています。

あわせて読みたい
新卒採用で本当に参考になる採用インタビュー動画5選|プロ目線で徹底解説 本記事では数多くの採用向けのインタビュー動画の制作に携わったことのある筆者が、「インタビュー動画として優れている事例」をピックアップしながら、各社のインタビ...

最後に

動画の制作費は慣れていない方にとっては、見えない部分が多く「本当に妥当な金額なのか?」というのは気になるところですよね。

最終的には相見積もりをして、比較することも大事ですがまずはこちらの記事を参考にしていただき、ざっくりとでも制作費について掴んでいただけると幸いです。

もし、採用動画の制作を検討されているようでしたら、ぜひ弊社へお問い合わせください。

情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
是非、下のボタンからお気軽にお問い合わせください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役 / 動画制作プロデューサー】
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。

目次