採用向け、導入事例、会社紹介などなど様々な動画で活用される「インタビュー」。予算が厳しい案件だとできるだけ工数や人員を削ろうという動きの中で
・2カメの想定だったけど、1カメにしよう
…という判断・検討がなされるケースがあります。
結論からお伝えすると、基本的に1カメでのインタビュー撮影はやめておいたほうがいいです。どんなに予算が厳しくても他の何かを削ることを検討するようにしましょう。
2カメでの撮影は、単に画のバリエーションを確保するためではない。
2カメでの撮影って、単に画のバリエーションがヒキのカメラとヨリのカメラの2パターンになるだけで、1カメだとそれが1パターンになるだけじゃないの?今回はお金もないし、画のバリエーションは1つでOKだから1カメにしよう。
…と思われる方も多いのではないでしょうか。確かに仕上がった動画だけを見るとそのように見えるかもしれません。そして特に1カメで撮影した動画をみてそのように感じられたとしたらそれは、
- 現場での撮影ディレクションが素晴らしかった
- インタビュイー(インタビューに応える人)がとっても上手だった
このいずれか、もしくはどちらもが該当したパターンであり、特に後者の比重が大きく言ってしまうと「ラッキーだった」とすら言えるかもしれません。
では、どのようなときに2カメあるいは、それ以上の台数での撮影が意味を持つのでしょうか。
それは、
- インタビュー中にカットしたほうが良い、カットしなければならない箇所が多ければ多いほど
です。そしてそれは、「全く無駄のないインタビューであれば、1カメでも問題はない」といえます。
ではなぜ、カットした方がよい箇所が多いとカメラの台数が必要になるのでしょうか。
1カメのインタビュー素材をぶつ切りにすることの弊害
このタイトルでお気づきの方もいるかも知れません。
インタビュー動画を編集する際には、様々な理由で「使わない部分」を削っていきます。
例えば、
- ケバ取り(え〜、あ〜などの不要な部分)
- 話の本筋とは関係のない部分
- 固有名詞が出ていて使えない部分
- 明確に噛んでしまった部分
…などが該当します。
1カメで撮影している場合、地続きの動画を一部分カットして、カット前の動画とカット後の動画をつなぐことになります。そうすると、表情・身振り・その他の動きなどの連続性が失われてしまい、まるで「瞬間移動」したかのような違和感が生まれてしまいます。
これが、1つの動画の中で1〜2箇所であればまだ大きな違和感には繋がりにくかったりするケースもありますが、何箇所もそのような部分ができてしまうと動画としては違和感の残る動画になってしまいます。

また、インタビュー動画の最大のポイントである「その人自身が語っていることの意味」が失われてしまい、「編集で全く別のことを言わせているのでは?」という印象にすら繋がりかねません。
2カメ(以上)であれば、なぜ防ぐことができるか
ではなぜ、その違和感は2カメ以上であれば防ぐことができるのか。
それは、
- 1カメ(ヒキ)の素材をメインで活用する
- 何らかの理由で1カメの素材のいち部分をカットする
- カットした後にヨリのカメラの素材につなぐ
…という対応をすることで、上記のような「瞬間移動」の違和感を生むことなく「ヒキの画からヨリの画に切替えた」という編集が可能になるからです。
もちろんこれにも限界があり、
- あまりにも短い間隔でカメラの切り替えが起こる
- 連続してカメラの切り替えが起こる
…などの場合には、違和感になってしまいますが、少なくとも1カメでの撮影と比べれば明確に編集上で対応できることが増えます。
最後に
この点は、動画制作会社であっても例えば現場経験の少ない営業担当者だと「知らない」「気づいていない」ケースもあるため、発注者側が知っている・気づく可能性は低いです。
そのため、制作者としてはごく当たり前の点ではありますが、インタビュー動画制作の際に安易にカメラの台数を削るという判断がなされるケースもあるため、これからインタビュー動画の作成を検討される方の参考になればと思い、簡単に解説してみました。
動画制作はしっかりやろうとすればするほど、お金が必要になりますがうまく削れる部分が全くないわけではありません。一方で今回のように「そこは削らないほうがいい」という部分も存在します。
もし予算的に厳しい…という場合にはぜひ遠慮なく制作会社に相談して、「どのような方法であれば予算ないで希望のクオリティが実現できるか」について納得行くまで説明してもらうようにしましょう。
弊社では、そのようなお客様も大歓迎です。メリットはもちろん、デメリットや懸念点などもお伝えしながら意思決定と納得の行く動画制作の実現をサポートいたします。
情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
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